明日9/1の防災の日を前に、こんなセミナーでお勉強してきました。
講師はライフオーガナイザーであり整理収納アドバイザーでもある防災アドバイザーの岡部梨恵子さん。(岡部さんの情報満載のブログはこちら)
お片づけのプロでもあり、防災備蓄についてのプロでもあります。東日本大震災では液状化の被害が大きかった浦安で被災されたそうです。
経験者である岡部さんのお話は身につまされるものばかりでした。
正直このセミナーを受けるまでは「札幌は災害少ないしね!大丈夫でしょう!」と高をくくっていましたが、このセミナーを受けて意識が変わりました!
内閣府の発表によると私達の住む札幌は30年以内に3%の確率で震度5弱以上の揺れに見舞われる可能性があるらしいです。確率の話は難しいですね。なかなかスッとは理解しづらいお話です。じゃあ何年に一度の確率なんだろう?でも札幌での地震被害は「万が一」ではないということが判りました。
札幌の地下にはいわゆる「月寒断層」と呼ばれている地震を起こす可能性がある地質構造が確認されています。その際の被害想定を札幌市でも行っており(地震被害想定はこちら)、ライフラインの復旧は電気で5日(積雪時は6日)、上水道はなんと30日(積雪時43日)となっています。また、積雪地の場合は地震だけではなく大雪などの被害が今後ないとも限らない。
「愛する家族の命を守れるのは自分たち」という岡部さんの熱いメッセージを受け取り、本格的に備蓄について考えてみることにしました。「備えがある」という安心感で暮らすのはとても大事ですし、日頃から災害時について家族で共通の認識をしていることで、その時の対応が大きく違う=生死を分けることもある(大げさではなく)のではないかと思います。
まずは取り掛かりやすいところから少しずつと思い、セミナーで習ったパッククッキングを実戦してみました!
災害と言っても「自宅が被害に見まわれ避難場所での生活となる場合」と「被害がそれほどでもなく自宅に居れる場合」とがあります。自宅に居れる場合でもライフラインの復旧までは自分で備えた水・食料とカセットコンロなどでしのがなくてはなりません。
その際に頼りになるのが食料の備蓄と、最小限の設備と資源で料理を作る技術です。
冷蔵庫が倒れてしまっては、せっかくの使える食材も取り出すこともできなくなってしまう。冷蔵庫の転倒防止対策はさっそく対応する予定です!皆さんはいかがですか?
そしてパッククッキング。スーパーにおいてあるようなシャリシャリの袋を使って料理をして行きます。ポイントは高密度ポリエチレンの袋を使うこと。我が家にちょうどありましたよ、ダイソーさんの袋。
まずはお昼にごはんを炊いてみました。
お米60gに水90g。お米は大さじ1がほぼ15gだったので、米大さじ4にお水が大さじ6。それを袋に入れて空気を抜き、上の方で口を閉じます。こんな感じです。ちなみにお米は洗ってません。
そして30分浸水させて、沸騰したお湯の中に入れ、火からおろして保温鍋にイン!
30分くらいで出来るはずでしたが用をたしていると40分も経っていました(^_^;)出来上がりがこちら。
ちょっとお団子状になってしまったけど、思ったより美味しいです。
コレで気を良くした私。晩御飯もすべてパッククッキングで作ろうと無謀にも挑戦しました。
ごはんは洗米したものと洗ってないものを両方用意して食べ比べ。メインは蒸鶏(4人分:鶏胸肉1枚に小さじ2の砂糖,小さじ1の塩をして半日置いたもの),副菜にピーマンのクタクタ煮(4人分:ビーマン4個,めんつゆ5倍濃縮タイプ小さじ1,みりん小さじ1,水大さじ1,ごま油少し)
そして冷蔵庫の残り野菜でスープ(一人前:キャベツ,ミニトマト,長ネギ,ウインナーに水150cc,コンソメキューブ1個)
昼と同じ要領で保温鍋を使いましたが、これが失敗。鍋に対して入れたものが多く湯温度が下がりすぎてしまったので、コンロに戻し再加熱して対応しました。恐らく30分以上の加熱時間になってしまいましたが何とか完成。
THEいつもと変わらない普通のごはん。(量は少な目ですが^_^;)災害時にここまで出来るかはわかりませんが、パッククッキングすごいです。鶏胸肉はしっとりして美味しいし、ごはんも今度は水加減が上手く行ったのか洗米してなくても美味しく炊けました。スープはちょっと味が濃い目になってしまったけど、次回コンソメの量を減らせば問題なし。ピーマンはいつもはあまり箸を付けない娘がたくさん食べてくれました。
パッククッキングの良い所は袋のまま器に載せて食べると、食器を汚さなくて済むところ。貴重な水を使わずに済むしゴミも袋だけでとってもコンパクト。
そして何より暖かいいつものご飯が食べられる事が心の支えになりそうです。これからも挑戦してみたいと思います。キャンプでも実践出来そうですよね!
漠然とした不安な気持ちだけで備えをするのではなく、日常生活と上手く結びつけながら上手に備蓄して行きたいな!次は水と常温食材に着手。またご報告いたしますね。
そして効率よく備蓄をするにはまずはスペースの確保。ごちゃごちゃとした部屋は避難経路を塞いでしまうなど防災面でもデメリットです。まずは整理収納が先ですよ^^
お困りの方はお近くの整理収納アドバイザーにご相談ください。