みなさんは家を建ててから一番後悔していることって何だと思いますか?
はい、私がこのテーマでブログを書くという事は答えはもう予想付きますね💦
それは『収納、間取り』なんです。
なぜみなさんが収納や間取りについて後悔するのかについて考えて行きたいと思います。
間取りを作るということ
間取りというのは実際はプロじゃないと作ることは難しいもの。持ち主となる施主は家族構成や予算、こんな暮らし方がしたいといったあくまで要望を伝えることしかできません。
設計には構造やバランス、方角、日照などなど多くの要素をトータルで考えるスキルが必要です。そして建築基準法をクリアしなければ日本で住宅を建てることはできません。
また施主の要望を詰め込んだ家が必ずしも住みやすいわけでもありません。様々な条件や要素を考慮して初めて、住みやすい家が完成します。設計士は施主の希望を伺ったうえで、土地の特徴を最大限生かしながら、より良い間取りを作っていきます。
実は、同じ土地・同じ要望であっても設計士が違えばプランも違います。
そこには設計士の経験やセンスが多く絡んでくるからです。
ただ、経験が浅い設計士のプランが悪いかと言えばそうでもない。
ビルや商業施設と違い、住宅に限っては設計士の生活面でのスキルがかなり影響してくると思います。
設計のプロは必ずしも生活のプロではない
ご入居後に不満を感じるのはそうした生活面での「暮しにくさ」ではないでしょうか。
●お風呂はやっぱりアレにすればよかった
●キッチンのグレードを上げておけばよかった
●無垢フローリングにすればよかった
等という設備面での不満は起こりづらい。それは打合せ段階でご自身たちの予算を鑑みながらしっかり検討したうえで取捨選択しているから。
それよりはむしろ
●たくさん収納を造ったのに全然片付かない
●家事動線が良くなくて、タイムロスが大きい
●洗濯を干すスペースが足りない
といった暮らし方の不満が起こりやすいのが現状ではないでしょうか。
設計段階で起こる悲しいすれ違い
設計士側から見れば
「お客様は今まですでに生活しているのだから、もし不満ばあればプランニング段階で要望を伝えてくれているはずだ」
と考え、客側からは
「設計士は住宅のプロなんだから、当然住みやすさを考えてくれているはずだ」
と考えます。
でもそれはお互いの願望に過ぎません。
設計士だからといって必ずしも生活のプロではないし、お客様は使い勝手についてはあまり考えていないことが多い。
お客様は新居に入居して初めて、あれココなんか使いづらいなと気づいてしまう。そしてそれを解消するアイデアは普通なかなか浮かびません。
すれ違いを起こさないために出来る事
こういった後悔してもしきれないすれ違いを起こさないためにはお客様側である私達にも出来る事あります。『暮らし』についてはむしろ、日ごろ家に居る時間が長い女性の方がプロである可能性が高い。
そのことを自覚して、建築プロである設計士にどんなことをプランに具現化してもらうかを伝える事。そして伝えるための知識・言語を持つ事です。
設計する立場の方もより生活について経験を踏むことが必要なのではないでしょうか?
もし生活のプロでもある設計士にプランしてもらえたら、そのお客様はラッキーかもしれません。しかし、何千万ものローンを組んで家を購入するからには、運に任せるなんてことはしたくないでしょう。
そのためにはしっかり間取りに「暮しやすさ」を反映できるようにしたいですね。
リブラクでは、住まいに暮らしやすさを導入するための講座もやっていますので、これから家を建てる方にもぜひ学んでいただけると嬉しいです。
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