先日、新築の収納計画をお客様と打ち合わせしていてこんな事がありました。

本を読むのが大好きなお客様。
リビングから個室への廊下の一角を凹ませて、本棚スペースを用意していたのですが・・・

図面を見てなんか嫌な予感がした私。

私:「ここ、本棚ちゃんと置けますか❓本棚の寸法を住宅メーカー様にお伝えしていますか❓」

お客様:「一度寸法伝えて打合せ済みだけど、もう一回確認してみますね~。」

結果・・・

入らなかった💦(幸いにして、メーカー側で別案対処してくれることに・・・ホッ)

こういう事はたまにあります。珍しくありません。
新居に持ち込みたいと思っている家具は、お客様側で採寸して「ここに置きたい!」と伝える必要があります。
もちろん、設計する側も基本的には持ち込み家具サイズは確認するものと思っておりますが・・・

そもそもそういう打合せにならなかったとか、採寸を間違えたりとか、伝えたのに図面への反映を忘れたとか・・・
他にも決めることがたくさんありすぎて失念してしまうとか・・・

人間同士がやっていることなのでミスはありえます。でもこれ、引っ越してから気づくとダメージがでかいです。

どうしてもそこに本棚を置きたいのなら、本棚を買い替え無くてはならないし、そうすると持ち込んだ家具を処分しなければならない。

そして無事本棚を設置するまで、本を収納することができないので、いつまでも段ボールが開かず片づけが進まない、といった悪循環になってしまいます。

家具が置けない!にならないためにお客様ができること

①ここにこの家具を置きたい!という意思をはっきり伝える。
②寸法をしっかりはかる。取っ手や装飾の出などに注意する。心配なら一度自宅で打合せしてもらい、担当者に計測してもらう。
③その旨を打合せ記録に残し、図面にも家具を書いておいてもらう。

逆に失敗するやり方として
お客様:「ここ、寸法どのくらいありますか?」(何を置きたいとか伝えない)
設計:「◯◯センチ程度ですね」(シビアには伝えない)
お客様の脳内:「(本棚の寸法は◯◯だから置けるなー!)・・勝手に判断」
勝手な判断はしないでね!心配事は担当者に相談しましょう♪

有効寸法という考え方

設計側がお客様の持ち込み家具をレイアウトする時には、必ずクリアランスを取ります。
それは、家具の狂いなどに備えるほか、ギリギリの寸法だと設置も大変だからです。
少なくとも両側で最低10mmー15mmずつくらいはクリアランス確保するでしょう。

他に、壁~壁の寸法は確保できていても、巾木といった床面からの立ち上がりに取り付ける仕上げ部材が木でできているのが、ビニルなど薄いものなのかによっても、家具の置ける寸法は変わってきます。

そのような事を考慮し、家具を置く時には「有効寸法」という考え方をします。
これも覚えておくと良いですね^^結構緻密なお話なのだと言うことを分かっておくだけで、しっかり相互で確認していけるんじゃないかなーと思います。

家具は置けるところに置く!のではなく、置きたい場所に置く!

せっかくの新築・注文住宅を作るのであれば、家具はなんとなく置ける場所に置くのではなく、しっかり動線や収納計画を立て、置きたい場所に置けるように計画したいですよね!

ぜひ、今日の記事を参考にしてみてくださいね!

ちなみに・・・本は重い!!!たくさん置きたい時は床の積載荷重も許容内か検討してもらいましょう!

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