整理収納アドバイザー2級認定講師として整理収納の本質やスキルをお伝えすることも、私の活動の片輪なのですが、講座で必ずお伝えしているのが、
「自分以外の人(身近な家族など、特に)」の片づけに寄り添う時に、何に注意するか?
ということです。
特に、整理収納を学んだ方や得意だと思っている方は要注意なんです。
それは、「片づけてね!」という愛は時に伝わりにくく、相手を無意識に傷つけてしまうことがあるからです。
私の大失敗~息子へ「片ハラ」しちゃいました
それは、息子が小学校低学年の時のこと。
整理収納を学び、「物を減らすことこそが片づけの真髄だ!」と勘違いしていた私は、息子の所有する「シンケンジャー」の合体ロボットの整理に着手。
保育園時代に親子で見て楽しみ、揃えたおもちゃたちでした。
「もう小学生だし、これで遊んでないよね?使ってないよね❓❓❓」
と、息子に意見を求めることもなく寄り添うこともなく、ほとんどを捨てさせたのです。
まだまだ子どもだった息子は反撃することもできず、ただただ母に従うのみ。
数年経ってから「あの時本当は捨てたくなかったんだ。ママが怖かったからしょうがなく捨てたけど、後悔している!」と主張されたのでした。
その頃はすでに整理収納のプロとして活動を始めていたので、後ろから思いっきりハンマーで殴られたような衝撃でした。
まさに、片づけと言う名の正義を振りかざしたハラスメントだったんです。
それはもう、めっちゃ後悔しましたよ。なんて無神経なことしたんだろうって。
そしてそれ以降、絶対に遊ばないことがわかっていても他の戦隊モノのおもちゃを欲しがったりと、息子におもちゃへの執着を残してしまいました。
もちろんプロとして活動してからは、子どもであっても本人の持ち物の要不要に口を出さないという事を気をつけてはいましたが、時すでに遅しでしたね。
一度失った信頼は取り戻すのに時間がかかります。
そしてこの春(息子中学卒業)ようやく、ようやく・・・・・。
当時少しだけ残すことを許された戦隊ヒーローたちを、あっさりと手放すことができました。
正直、息子のわだかまりのない様子にホッとしました。
いままでありがとう!このおもちゃたちは息子のお守りだった。感謝しかないです。
失敗から伝えたいこと
そんな失敗を踏まえ、講座では必ず
「特に身近な存在こそ、本人がどうしたいかに寄り添いましょう!」
「持ち主以外の人が勝手に判断するのはトラブルの元。やめよう!」
ということをお伝えしています。
たとえ小さな子でも、意思はあります。
みんなね、自分以外の家族の物の持ち方が気になるんです。それはもう人のサガなんじゃないかな。だから家族の物についつい口だしちゃう💦
でも、まずは自分だよ!
どんなに片づけていても、暮らしているうちに不要な物は溜まっていきますからね。
そして、片づけって単に物減らしていく事がゴールじゃないんです。
物とどう付き合って、どう別れるか?
そこに自分らしい暮らし方や生き方が反映できれば、それは幸せな物との付き合い方になるんんじゃないかな。
整理収納の講座は毎月開催していますので、ぜひ一度学んでみてくださいね。
特に、物が多くて苦しんでいる人、家族の物が気になる人に受けて欲しい!
きっと「片づけ」という狭い範囲だけじゃない気づきが得られると思います^^